八丈島

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八丈島にブロードバンドがやってくる[5]Newマーク
■第5回連載(1月16日号)
八丈の自然を生中継!

 前回、防災情報として、底土港や八重根港の映像が見られると書きましたが、これを島外の人に見せればそのまま観光情報になります。

 静止画ならば、現在でも配信することができますが、動く映像はデータ量が多く、ブロードバンド(高速大容量の通信)でなければ不可能です。

 例えば、苗場スキー場はゲレンデの様子を生中継していて、インターネットでいつでも見ることができます。これをぼーっと見ていると、だんだんスキーに行きたくなってきますよね(笑)。八丈島の空のようす、波のようす(海の中も?)などを、知りたいと思っている人は、たくさんいます。

 海岸に近い民宿の経営者なら自宅にカメラを設置して、今の海の映像を配信することができます。八丈富士がよく見える家なら、富士山を映してもいい。個人でできてしまうのです。

 最近の刊行はインターネットですべの予約を済ませてしまう時代です。できるだけ多くの情報を、島から発信することがとても大切です。旅行者のほしがる情報を調査して、観光の活性化に結びつけたいですね。

(清水紀行)

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八丈島にブロードバンドがやってくる[4]
■第4回連載(11月28日号)
防災八丈をテレビで

 八丈島には、「防災八丈」という、無線放送があります。防災時の情報はもちろん、臨時診療や、船の就航状況、行事など大切な情報が伝えられます。
 しかし、雑音が混じったり、たまたま聞き逃したりすると、もう内容がわかりません。耳の不自由な方も、恩恵を受けられません。そこで、いまの防災八丈はそのまま残し、お知らせをテレビでも見られるようになったらいいと思いませんか?

 ブロードバンドを利用すれば、専用の受信機をテレビに接続して、いつでも文字で防災八丈を見られるシステムも可能です。文字のサイズも大きくできます。

 動画も配信できるので、自宅にいながら、底土港や八重根港の、海の様子を確かめたり、現在の天気予報や今日のロベの市場価格などを調べることが、テレビでできるようになります。もっとも、これも町が配信体制を整えることで、はじめて可能になるサービスで、すぐに実現するわけではありません。

 「情報」を上手に使い、より暮らしやすい島、安心できる島を、作っていきたいですね。

(清水紀行)

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八丈島にブロードバンドがやってくる[3] 
■第3回連載(11月21日号)
遠隔医療相談があれば

 島に住んでいて、一番の心配事は、医療に関してではないでしょうか。
もちろん、ブロードバンドでも、すべてが解決するわけではありませんが、
不安を大きく解消してくれる一つの手段になる可能性があります。

 たとえば、夜間に子供が熱を出したとします。自分の母親に聞いても
「良くあることよ」と言われるだけで、不安は拭えず、やはり専門的な方に
相談できればと思います。町立病院に行けば看てもらえるのですが、
取りあえず相談だけしたい、という場合もあります。

 テレビ電話を利用した、遠隔医療相談があれば、子供の様子を画面で
見てもらいながら相談ができ、心強いですね。また町立病院で撮影した
CTスキャンの画像を、より専門的な病院に送信して、専門医に診断
してもらう体制ができれば、今まで以上に安心して島での医療が受けられます
(CT画像を送信のシステムは現在もありますが、十分利用されているとはいえません)。

 これはまだ、可能性の話であり、「ブロードバンド」のインフラが
整備されればすぐに実現できるものではありません。八丈町のサービスとして、
町立病院と大学病院などを連動させる仕組みを作って初めて可能になります。

 ブロードバンドをどのように活用するかこそ、これからのテーマです。

(清水紀行)

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八丈島にブロードバンドがやってくる[2]
■第2回連載(11月7日号)
IP電話で電話代大幅節約

 前回、ブロードバンドの仕組みを、二車線の一般道路と高速道路に例えて
お話をしました。この定額料金の高速道路(ブロードバンド)を使うと、他にも
便利なことがたくさんあります。
 例えば電話代です。IP電話という仕組みを使えば、同じ会社(プロバイダ)
の加入者同士はタダ、相手が加入していなくても、全国一律3分7.5〜8円
です(加入するプロバイダによって、料金は違います。また、毎月の基本料金
は、NTTとプロバイダの両方かかります)。
 定額料金の「高速道路」に、音声を流してしまう技術によって、可能になるの
です。
 現在、島から東京23区以外への通話は、3分80円かかるので、差は大き
いですね。相手が、日本のどこにいようが、気にせず長電話できます。特産物
の販売をしている方などは、全国どこでも営業の電話をかけられます。また交
換機を通さないので、災害時にかかりにくくなることが少ない、という利点も
あります。
(清水紀行)

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八丈島にブロードバンドがやってくる[1]
■第1回連載(10月31日号)
情報の高速道路

 みなさん、こんにちは。この連載ではインターネットやブロードバンドの説明
から、将来にわたる無限の可能性まで、短い回数ですが、できるだけ簡単にわか
りやすくお伝えしていきます。よろしくお願いいたします。
 さっそくですが、「ブロードバンド」って何のことか分かりますか? 技術的
なことを詳しく知る必要はないと思いますが、簡単に言うと、あらゆる情報を瞬
時に、安い金額で、手に入れることができるものなのです。
 端的に例えて言うと、今までは二車線しかなかった道路の上に、何十階立ても
の高速道路を造ってしまうようなものです。この二車線がNTTによる通常の電
話、上の高速道路がブロードバンドです。今まである電話線を利用しながらたく
さんの情報を流してしまうのです。しかも、この高速道路はどこまでいっても定
額料金なのです。今まで通り電話をしながら使えるのです。なんとなく、イメー
ジがつかめますか?
 今後はいろいろとある利用方法を紹介していきます。お楽しみに。
(清水紀行)
  
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